こんにちは!スタッフTです。
今回は、洗面所の天井に沁み出てくる
原因不明の水漏れ事例について
お届けしたいと思います。
あるお客様より
「どうしても水漏れが止まらない。
大工さんが何度も何度も
手をかけてくれても
原因がわからず、困っている」
とのご相談をいただき
調査することになりました。
上の写真は
どうしても直せないため
大工さんが苦肉の策で考えられた
措置だそうです。
天井裏にパレットを置き
上層のコンクリートスラブから
したたり落ちてきて溜まった水を
管を通して洗面台まで引いて
流していました。
この状態でなんとか
半年ほど(長い!)凌いでいたそうです。
さて、原因を突き止めるべく
弊社による本格調査の開始です!
天井を見ると確かに
濡れているような跡が見えます。
サーモグラフィカメラで
天井を撮影したところ
黒く水の沁みている範囲が映り
明らかに水濡れが確認できます。
どこからの水漏れなのでしょう?
まずは、すべての水道栓を止め
上層階の水道管に圧力をかけて
給水管からの漏水がないかを
調べてみました。
→異常ありませんでした。
では次に
上層階にある浴室の排水溝に
蛍光塗料を入れた水を
流してみました。
→水漏れの箇所から蛍光塗料は
流れ出てきませんでした。
つまり、浴室排水溝からの漏水ではない
可能性が高いということです。
その他、考えられる方法をいろいろと
試してみましたが
水漏れの原因究明にはつながらず・・・
次に打つ手として
トイレの壁を開口し点検口を作ることを
お客様にご了承いただき
内部の状態を調査することにしました。
コンクリートの壁に穴をあけます。
中を覗いてみると・・・。
これは下から上を確認している写真です。
排水管の金具や壁のネジが
錆びているのが確認できます。
水漏れによって錆びたと考えられますね。
さらに上をたどっていくと
排水管と排水管のつなぎ目部分よりも
下の方が錆びている!ということに
気づいたそうです。
原因と思われるところは
もっと上の方なので
さらに天井をはずし
急遽、上の部分にも開口部を作り
そこから確認することに。
すると!
やはり排水管と排水管のつなぎ目部分に
水漏れがあることがわかりました!!
その証拠にこの部分より上には
金具が錆びたりしているところは
なかったそうです。
水漏れの原因箇所が判明したので
排水管のつなぎ目部分を補修し
開口したところに点検口の枠をつけて
きれいに仕上げました。
壁に穴を開けるということに
抵抗のある方もおられるかと思いますが
今回は考えられるすべての手を尽くしたうえで
壁を開口するに至りました。
結果として
内部の状態を詳細に確認し
水漏れの原因が突き止められたので
適切な修理を施して
水漏れを完全に止めることができました。
それにしても今回のように
排水管からの水漏れでは
お客様からしたら
防ぎようがないですよね(-_-;)
原因もわかり、長い間悩まれていた
水漏れが完全におさまったので
お客様はとても安心してくださいました。
水漏れの原因も色々あるんですね!