こんにちは!スタッフTです。
今回は建築における
「水切り」
についてお話をしたいと思います。
「水切り」とは
お家のどこにあるのか?
どんな役割をしているのか?
皆さんご存じですか?
名前も知らない方も多いと思います。
私もこちらでお世話になるまで
聞いたことも見たことも
ありませんでした。
「水切り」は建物の 基礎・土台 の上の部分、外壁の下の部分
そして窓枠の下の部分
屋根にも取り付けられている
L字型の雨仕舞用金物のことをいいます。
異なる素材同士の接合部分に取り付けられ、
接合部から雨水が入り込むのを
防ぐ役割をしてくれています。
また屋根の「水切り」は
外壁と屋根の隙間に
雨水が浸入しないように
屋根の端に取り付けられるのが
一般的だそうです。
また、屋根同士の接合部にも
使われています。
この「水切り」があることによって
「壁面を汚さない」
水が流れてきても水が壁を伝わらないように
なっています。
「壁内部に入った水を外に排出する」
壁の内部に流れ込んだ水を
防水シートが室内への浸入を防ぎ、
水切りで外に排出する役割もしています。
このようなことから
水の流れを切るという意味で
「水切り」
と言われるのだそうです。
他にも雨を迅速に排水する特性から
大雨の際には積極的に排水してくれる
水切りの存在がとても重要になってきます
こんなにも色々な大事な役割をしてくれている
「水切り」なのですが
ここが劣化してきてしまうと
少しずつ内部へ雨水が浸入し
ひどい場合には雨漏りを
起こす可能性も・・・。
残念なことに
水切りが正しく設置されていない、
もっとハッキリ言えば
正しい水切りの設置方法を知らない
という業者が
知らないまま、間違った施工をしている!
という事もあるそうです!!
壁の中のことなので
水切りが正しく設置されているかは
外からみてもわかりませんよね。
正しい水切りの設置の仕方として
外壁材の中の透湿防水紙(防水シート)
の下に水切り金物を差し込むことが重要だそうです!
水切りの役割を理解していない業者による
間違った施工によって
透湿防水紙(防水シート)の上に
水切り金物を取り付けられてしまっていたら
水切りの役割は果たされず
大事な建物の基礎の部分にまで
上からから流れてきた雨水を
浸透させてしまいます。
透湿防水紙(防水シート)が
室内に水が入らないように壁面を守り
水切りで流れてきた水を外に排出させる
という流れができないと
水が長い時間壁内部にとどまってしまい、
湿気で内部の材質が腐ってしまったり
白アリが発生してしまったりすることも。
目立たないけれど大事な役割を
果たしてくれている水切り。
塗装がはがれていないか?
破損など劣化していないか?などの
チェックは必要かもしれませんね!
ちなみに、水切りのみを補修する
というよりは
外壁、屋根の補修の際に合わせて
水切りの補修を行う
という場合が多いようです!