こんにちは!スタッフTです。
今回はベランダ観察の第三弾
をお送りしようと思います。
以前のブログでお伝えした
排水溝・床防水層の劣化以外に
雨漏りの原因になる場所が
ベランダにはもう一つあるんです。
それが「笠木(かさぎ)」です。
笠木って言葉聞いたことありますか?
私は志村建装にお世話になるまで
聞いたことのない言葉でした。
「笠木」とはこの部分のことをいいます。
ベランダやバルコニーの腰壁や
屋上などのパラペット(端っこを囲む立ち上がりの部分)
の一番上の部分のことなんですね。
飾りのようなデザインのようにも
思っていたのですが・・・。
上から降り注ぐ雨や紫外線から
手すり壁や塀などを守る役割を
しているそうです。
バルコニーやベランダ、屋上の壁面は
雨や風をしのぐものがなく
ダイレクトに雨風の影響を受けます。
なのでその壁の一番上の部分に
「笠木」を取り付けることによって
壁の上部から内部に雨水が入らないように
守ってくれているんですね。
そのため、笠木には防水性の高い素材が
使用されているそうです。
しかし、劣化等により笠木の繋ぎ目部分に
すき間ができてしまうと・・・
→水が浸入する
→湿気がこもる
→内部を腐食させる
→雨漏り発生!!
となってしまうことも
あるそうです。
こちらの写真の事例は
笠木部分が劣化し
裂けてしまっています。
こうなると雨が降るたびに
水が内部に入り込み続け
雨漏りを引き起こしてしまいます。
こちらの事例では・・・。
笠木下の外壁タイルが破損しています。
笠木のついている上面は
風雨や紫外線から笠木によって守られていますが
横の外壁面は風雨にさらされているため
劣化し破損してしまっていました。
笠木自体の破損の話ではないのですが
笠木の存在感を感じてしまいました(‘◇’)ゞ
こちらは補修の様子になります。
笠木部分の劣化から
つなぎめの隙間に水が入り込み
雨漏りしていたそうです。
上からカバーをする形で
補修が行われました。
軽い劣化の場合は
→塗装補修で防水効果の向上を行う。
腐食や雨漏りの状況が深刻な場合は
→下地からやり直し笠木の交換などを行う。
ということです。
早めに気づくことで
補修費用を抑えることもできる
と思うので笠木に関しても
すき間ができていないか?
などチェックしておく
必要がありそうですね!!